普段意識することはないが、私たちの体には約37兆個の細胞があり、一部の細胞は、日々、分裂を繰り返しています。

●ヒトの正常な体細胞には分裂可能回数に限界がある。

1961 年に Hayflickらはヒトの体細胞の分裂限界の存在を発見した．この分裂限界に向かって進行する細胞の変化は「細胞老化」と呼ばれます。
しかし，アポトーシスとは異なり，細胞老化を起こした老化細胞が長期に渡り生体内に存在し続けます。

●老化細胞の蓄積による慢性炎症が老化を加速させる。

DNAが修復不可能なほど大きなダメージを受けたときに、細胞分裂を停止してがん化を防ぐ『細胞老化』と呼ばれる仕組みが備わっています。

老化細胞は蓄積すると、SASP（サスプ：細胞老化随伴分泌現象）という現象を引き起こします。SASPは、周囲の正常な細胞の細胞老化を引き起こし、さらに老化を加速させます。

●DNAを傷つけないようにする「体に優しい生活」

【抗酸化】
ゲノムDNAやその前駆体であるヌクレオチ ドは, 活性酸素によって酸化される危険に常に曝されています。過度の紫外線、ブルーライト、ストレスは、修復不可能なDNAダメージを引き起こし、老化細胞を蓄積させます。

【抗糖化】
タンパク質が糖化によって変性・劣化すると、抗酸化酵素の能力を発揮できない状態になってしまいます。これによって体内に発生したフリーラジカルを防御する機能が低下し、生体内の多くの細胞がフリーラジカルの攻撃にさらされることになるのです。

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